APIとは

API(Application Programming Interface)とは、異なるシステムやアプリ同士をつなぐ共通の仕組み。自社のアプリケーションに他社の機能(地図、決済、天気データなど)を組み込みたい際、APIを利用することで、複雑な内部処理を理解しなくても、決められた手順に従うだけで簡単に機能を呼び出せる。

APIとは|概要

APIとは「Application Programming Interface」の略で、異なるシステムをつなぐ共通の窓口です。内部構造を知らなくても、APIを通じて情報交換や機能利用が可能になります。

例えば、Uberなどの配車アプリはGoogle Maps APIを使って地図やルート情報を取得します。Uber自身は地図を作っていませんが、APIを通じてGoogleの地図機能を呼び出すことでユーザーに最適なルートを表示することができるのです。

APIを活用するメリット

APIについて、ビジネス視点での具体的なメリットを4つに分けて紹介します。

開発効率化とコスト削減

APIを使えば、Google Mapsや決済サービスなど既存の機能を「借りる」ことができ、ゼロから開発する必要がありません。これにより開発期間とコストを大幅に削減し、企業はコア業務に集中できます。

サービス品質の向上

APIを通じて最新データや他社の優れた機能を取り込むことで、サービスの付加価値を高め、競合との差別化が可能です。例えば、金融機関がフィンテック企業のAPIを利用すれば、革新的な資産管理サービスを迅速に提供できます。

顧客体験の向上と新規事業創出

ソーシャルログインのように、APIはユーザーの利便性を高めます。さらに、自社APIを公開すれば他社が新サービスを開発し、API利用料などで収益を得る「APIエコノミー」が生まれます。

社内業務の効率化

営業のCRMと経理の会計ソフトをAPIで連携すれば、データ入力を自動化し、ミスを削減。部門間のサイロ化を防ぎ、DX推進にもつながります。

APIの活用例

APIの主な活用事例を紹介します。

ログイン機能

GoogleやLINEの認証APIを使った「ソーシャルログイン」によって、IDやパスワードを覚える手間が省け、ユーザーの利便性が向上します。

AIチャット

チャットボットや文章生成ツールをシステムに組み込みたい場合、ChatGPT APIを利用すれば、企業は自社でAIを開発せずに高度な機能を提供できます。

ネット決済

ECサイトの安全な支払いは、クレジットカードやPayPayなどの決済APIが裏で動いています。これにより、スムーズで安全な取引が可能になります。

APIの種類

一口にAPIと言っても、公開範囲や利用目的によっていくつかの種類に分けられます。ここでは、代表的なAPIについて、特徴と用途を分かりやすくまとめました。

オープンAPI(パブリックAPI)

仕様が一般公開されており、開発者であれば誰でも利用登録をして使えるAPIです。Google Maps APIやXのAPIなどがこれに該当します。

パートナーAPI

特定の契約を結んだ企業にのみ、限定的に公開されるAPIです。重要な情報を守りつつ、安全に企業間でデータ連携したい場合に利用され、共同サービス開発などで活用されます。

内部API(プライベートAPI)

外部には一切公開せず、自社の組織内でのみ利用されるAPIです。社内にある複数のシステム間(例:顧客管理システムと在庫管理システム)を連携させ、業務プロセスを自動化・効率化するために使われます。

REST API

ウェブサイトで使われているHTTPをベースにしたわかりやすい設計が特徴で、Webサービスやモバイルアプリのバックエンド連携など、非常に多くの場面で利用されています。

SOAP API

通信の形式などに非常に厳格なルールが定められており、その分、高い信頼性やセキュリティを確保しやすいという特徴があります。そのため、金融機関の決済システムや政府系のシステムなど、特に堅牢性が求められるエンタープライズ領域で活用されています。

GraphQL

最大の特徴はAPIを利用する側が欲しいデータ項目を細かく指定してリクエストできる点にあります。サーバーから不要なデータを受け取ることがなくなり、通信量を最適化できます。通信環境が不安定になりがちなモバイルアプリの開発などで重宝されています。

APIの注意点(デメリット)と対策

APIは便利な反面、導入には注意が必要です。まず、セキュリティリスクとして、不正アクセスによる情報漏えいやデータ改ざんの恐れがあります。対策としては、APIキー(アプリケーションへのアクセスを制御する認証情報)の厳重管理、HTTPSによる通信暗号化、アクセス制限の設定が重要です。

次に、外部依存の問題です。API提供元の障害やサービス終了が自社システムに影響する可能性があるため、代替APIの検討やSLAの確認、バージョン管理計画を行いましょう。

最後に、管理とコストです。複数APIの導入で管理が複雑化し、従量課金で予想外の費用が発生することがあります。導入前に費用シミュレーションを行い、利用上限や予算アラートを設定し、管理ツールの活用を検討することが有効です。

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